家が散らかったり、汚れたり、
何だかモヤモヤする方へ

段々と寒さが厳しい時期になってきて、体調を崩される方も多いですよね。
良質な睡眠と食事と適度な運動を心がけ、体を冷やさないようにお気をつけ下さい。

そろそろ年末の大掃除に取り組まれる方も多いかと思いますが、大掃除って何だか気乗りしない・・・という方は意外と多いのではないでしょうか?
こまめに掃除した方がいいとは分かっていても、後回しにしてしまうことがよくあります。

そもそも、なぜ大掃除が始まったのか?

年末の大掃除の習慣は、日本古来の神事、煤払い(すすはらい)に由来しています。

煤払いは平安時代から行われていた神事で、新しい年を迎える歳神様(としがみさま)に敬意を示すため、家の中の煤や汚れを払う行事です。

もともと大掃除は 『歳神様を迎えるため』 であって、『自分や家族が気持ちよく年を迎えるため』 ではないということになります。

それを知ると、日本は多種多様の宗教文化があるため、何が何でも大掃除を終わらせなきゃという気持ちが少し薄れて、楽になるような気がします。

さて今回は、暮らしの環境を整えることについて話していきたいと思います。

《 暮らしの環境を整える 》

1.環境が心に与える影響

部屋は心の状態を表すともいわれています。

部屋が散らかっている人は、ストレスフルの状態になっていることが多いのです。

散らかっているものを見る⇒ストレスを感じる⇒何で出来ないんだろう、気分が落ち込む⇒部屋が散らかる、という悪循環に陥ります。

また、精神的には正常な状態でも散らかっている部屋で過ごす時間が増えると、空間に気持ちをもっていかれることも少なくありません。

私自身も、頭の中で整理できないことや理解できないことがある時には、たいてい部屋が散らかっています。

誰かが悪いわけじゃないのに、イライラしたり、つい言わなくていいことを言ったりなど、心がすさんでいる時には、自然と片付けをすると楽になったりします。

疲れて帰ってきたときに、家が綺麗だとほっとして安心できる、

逆に散らかっていると、気分が落ち込む、ため息がでる場面はよくあると思います。

部屋を綺麗にすることは、自分や家族の心を保つために必要不可欠といえます。

さらに、目安ではありますが、うつ病の早期発見にも関連しています。

うつ病は、誰にでも起こりうる病です。

真面目で何事にも一生懸命、責任感の強い人が何かを後回しにしなければいけない状況に陥った時、後回しするのが、部屋の掃除です。

うつ病の始まりとして、「部屋が汚れている状態」「片付けができていない状態」が見られることがあります。

いつもと違う、家族や周囲の方にそんな様子が見られた時には、どうか気にかけて下さい。

2.環境が体に与える影響

ほこりには、健康に悪影響を与えるウイルスや細菌、カビ、ダニなどが含まれています。

気づかないうちにほこりを吸い込んでいると、ハウスダストアレルギーや咳ぜんそく、ひどい場合には肺炎を引き起こす原因となります。

https://www.duskin.jp/item/mop/housedust/(株式会社ダスキンHPより引用)

特に小さい子どもや高齢者がいる場合は、ハウスダストが原因で重篤な症状を引き起こす恐れがあります。こまめにゴミを捨てたり、カビの掃除をしましょう。

また、ゴキブリや小バエなどの害虫は、薄暗く暖かい場所を好むため、散らかった部屋は害虫にとって住みつきやすい快適な環境といえます。

不衛生な環境は、害虫の死骸が空気中に舞い、それを吸い込むことでアレルギーや喘息になってしまうこともあるので注意が必要です。

掃除でほこりやカビ、ダニ、死骸などを取り除けば、部屋の空気も清潔になり、健康維持にもつながります。

3.掃除、片づけのメリット

① ストレス解消

物が散らかっている部屋では、なかなかリラックスできませんよね。

イライラした時には、『あ、片づけか掃除をしよう!』と切り替えることで、部屋も綺麗になり自分も落ち着いて物事を捉えられるようになります。

② 出費が減る

 汚れに気づいた時に掃除していたら、こびりつくことはなかった・・・

そんな汚れはありませんか?

こびりついた汚れが落ちる!と宣伝されている洗剤を買ってみたり、掃除道具を新調したり、結果的に普通のスポンジで取れていたものに費用をかけることになる・・・。

ほんの少しの汚れでも日に日に頑固な汚れになっていきます。

掃除の習慣化ができれば、確実に出費を抑えることができます。

ストックがないと思ったら、家に何個もあった。そんな経験はありませんか?

なくしたと思って買ったら、前のモノがでてきたなんてことも。

普段から片付けや整理をしておくことで、余計な場所をとらずにすみます。

③集中力があがる

周りに多くのものがあると集中できない、これは殆どの方に経験があると思います。

視界に物があることにより、常に私たちの脳は刺激され続けています。

『視界にものがあるだけで?』 と思われると思いますが、人間の五感による知覚の割合は、視覚83%、聴覚11%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚は1%といわれています。人間が受け取る情報のうち、8割は視覚からの情報です。

また、もともと狩猟民族だった人間は、外部からの情報に過敏に反応、刺激されています。

例えば、リモートワークで仕事に集中したい時に、床に落ちているものや乱雑に詰め込まれたもの達、家事で残したものなどが目に入った瞬間に『あれもやらないと、これもやらないと

とやっているうちに、仕事に集中できなくなる、という事になるのです。

掃除や片付けをし、物が見えにくい環境を整えることで、集中しやすい環境をつくることが出来ます。集中すると、時間も無駄に使わないため、効率のよい働き方、勉強が可能です。

4.掃除の仕方

一般的に掃除って誰に習うわけでもなく、家庭や学校でやっていたことを何となく参考にして・・・という方は多いと思います。かくいう私も、掃除機と拭き掃除の順番を間違えているのに気づいたのは、数年前のこと。

当たり前のように掃除機をかけて、ほこりをとってから拭き掃除だと思っていました。なぜなら、ぞうきんを何回も洗わないといけないから、絶対に掃除機からだと決めつけていました。ところが、掃除機を先にすると、ほこりが舞って、のちに上からほこりが降ってくるため、基本は拭き掃除を先にすることが提唱されています。

そんなの知らんがな!と思ったそこのあなた、私と一緒に掃除の仕方について改めて確認してみましょう。

①掃除の順番 『上から下、奥から手前』

窓や壁などの拭き掃除は 『下から上』 : 液だれするため

②初めから、水拭きしない。

水を含むと、固まって、かえって掃除がしづらくなる。

③場所別の掃除方法

(1)リビング

まずは、上の天井や壁をドライのフローリングワイパーでほこりを落とします。

照明や家具の上は、ハンディモップを使ってほこりを落としていきます。

すべて落としたら、掃除機で掃除します。

その後、ウエットのフローリングワイパーで拭き掃除します。

念入りにやる場合は、雑巾で拭き掃除をします。

(2)キッチン

油汚れには、アルカリ性洗剤が効果的。

100円ショップに油汚れクリーナーシートなども売っているので、お手軽にはお勧めです。

シンクは、食器洗い後に、シンク用のスポンジを使って食器洗剤で洗いましょう。

お手軽派はコレ!ダイソー油よごれクリーナー110円、JANコード:4550480322230

(3)トイレ

最近は使い捨てのトイレクリーナーがよく見られます。

1日の終わりに便器や便器の裏を拭くようにし、週末や時間がとれる時には、壁やドアなどもクイックルワイパーなどを用いて拭き掃除しましょう。

意外と、周囲に水や尿が飛び散っていることがあります!

(4)洗面所

水垢にはクエン酸、スプレーで売っていますが、ちょっと面倒になる時があります。

そんな時は、マイクロファイバースポンジ(下画像)などを用いると、水だけで軽い水垢がピカピカになります。洗面所にスポンジを置いておくだけなので、ワンアクションで掃除が出来ます。

(5)お風呂

お風呂の浴槽は中性洗剤での洗浄になります。

お風呂の洗浄には宣伝は抜きで、ウルトラハードがお勧めです。

ホームセンターに売っています。

スプレーして放置するだけで軽い水垢や黄ばみがとれます。

見た目が大きいので、別の容器に移して使うと良いかと思います。

HP https://www.rinrei.co.jp/home_care/house/ultra/

5.掃除の習慣化

毎年一気にくるより、毎日少しずつを1年間の方が綺麗を維持できますよね。

習慣化するポイントについて

①ルールを作りすぎない

欠かさずにこの掃除をする、1週間の掃除予定を決める など

忙しい中で、掃除の時間をとるのは難しい事です。

これだけはする、完璧に毎日出来なくてもいいくらいの気持ちでいることがお勧め!

②すぐに掃除ができるように道具を置いておく

洗面台が汚れていると思っても、棚の中に入っているスポンジをとる等、思い立った時にすぐに掃除できないという状況になると、面倒になり、やらなくなってしまいます。

気づいた時にすぐできる環境を整えていくことが必要になります。

綺麗で清潔な空間は、心もからだも健康につながります。

汚れがこびりついた時には、掃除にも余計に時間がかかります。

そして、時間も手間もかかるので、掃除が嫌になります。

そうすると、後回し後回しで、年末の大掃除で苦しむということにもなりかねません。

汚れに気づいた時にさっと掃除できるように、自分や家族ができる方法を考えてみましょう。

毎日のほんの30秒~1分の掃除で、綺麗な空間を維持することができます。

こちらの下の写真は、弊社で設計施工した戸建てのリビングです。

壁と床の継ぎ目であり、掃除する時にほこりが溜まる巾木(はばき)をなくしております。

弊社では、お客様のご要望に合わせ、綺麗を維持する家の提案が可能です。

今回は、暮らしの環境を整える事についてお話しました。

今後、こちらのブログでは片付けや収納など、様々な情報を発信していきたいと思います。

また、毎週水曜日の20時から21時まで暮らしの相談会を開催しています。

相談会の中で、暮らしの豆知識(片づけや収納、防災、建築、お金のこと等)についてお話する時間がございます!

オンラインで行っていますが、顔出しは不要ですので、家事の合間や帰り道などで聞いていただけるとお役にたてるかと思います。

詳しい日程や申し込みのお知らせは、公式LINEから行っております。

ぜひご活用下さい。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。