下地

皆さん、こんにちは。結プランニング㈱の〇〇です。

今回の記事は、「DIYをされる方」や「これから住宅や建物の建築を考えている方」必見の記事となります!!

本日は、『下地』に関しての記事です。下地と聞くと、皆さんは何を思い浮かべますかね?
多くの人は、ベースメイクを思い浮かべるのではないでしょうか。「化粧と建築?」「何か関係あるの?」

 いいえ、関係ありません!!(建築でも化粧という用語はあるため、全く関係ないとは言えませんが。。。)

建築の下地と言うのは、壁や天井の石膏ボード(石膏でできた12mm-15mm程度の板)の下に入れる、「薄い鉄板」や「木の板」の事です。(それ以外でも使われますが、今回はということで。。。)

建物の壁や天井には、様々なものが取り付けられていると思います。吊戸棚や大きな照明、壁面収納、最近では、可動棚や壁掛けテレビ、音響設備(天井のスピーカーなど)も取付けられていると思います。

 ここで皆さんに質問です。壁や天井に取り付けられているものは、なぜ落ちてこないと思いますか。

 そうです!これら物が取付けられている場所には、下地が入っているからです。下地に対してビスなどでしっかり取り付けることにより、落下してこないのです。(経年劣化や取り付け方で落下する場合もありますので、ご注意ください。)

取り付けるものの重さによっては、下地だけではなく、ボルトなどで強固なものに固定している場合もあります。

 では、「下地」はどのように入れられているのでしょうか。

 その説明の前に、一般的な壁(以下、間仕切り壁)の構造について、ご説明しなければなりません。

 通常の間仕切り壁は、壁の骨組みである木材(以下、間柱)“LGSと呼ばれる金属の角材(以下、LGSに直接石膏ボードをビス止めし、表面をクロスや塗装などで仕上げています。この間柱やLGSは、ある程度の間隔でしか入っていません。(300mm~455mmの間で、材質によりピッチ(間隔)が決まっています。)間隔が空いているのは、電気の配線(コンセントやスイッチ)や配管(水を通す管)、断熱(断熱材を間に入れる)のためです。

 つまり、間柱やLGSの間は、石膏ボードで挟まれているだけの「空洞」となっています。そのため、ビス(ねじ)や釘などを打ち付けても、石膏ボードに穴を開けるだけとなり「固定」することはできません。(稀に、固定できているように、しっかりと止まる場合もありますが、しばらくすると石膏がボロボロと崩れてきて、抜け落ちてきます。)間柱やLGSがある場所に、ビスや釘を打ち付けることができれば、しっかり固定することは可能ですが、それでは、ビスや釘を打ち付けられる箇所が限定されてしまいます。

 そこで、「下地」を取付け、自由に物を取り付けられるようにする必要があるのです!!

先述の通り、下地には「薄い鉄板」と「木の板」の2種類があります。どちらが良いという明確な決まりはないと思います。(経験則による、個人の見解なので、間違っていたらごめんなさい

薄い鉄板下地の場合は、「間柱やLGS」と「石膏ボード」の間に入っています。そのため、厚みは1mm以下から2mm程度となります。(取り付ける物により厚みが変わります。)

木の板の場合は、厚みが12mm程度のものが主流の為、間柱やLGSの間に専用の金具を使用して取り付けたり、表面の仕上げができるように処理されている木の板(Mクロス)をボードの代わりに張ったりしています。

これらの説明をしていると、スイッチが入ってしまい、このブログが終わらなくなるので、これくらいで終わらせます

ここで、最初にお話しした「DIYをされる方」や「これから住宅や建物の建築を考えている方」必見の理由をご説明します。

今までの説明で、既にお気づきの読者さんもいらっしゃると思いますが、『下地』は建築途中でなければ、入れることができないのです!!

厳密にいえば、建物完成後でも下地を入れることはできますが、一度間仕切り壁を壊す必要があります。

それって、入れられるとは言いませんよね

そのため、事前に「下地がどこに入っているか?」「今後、棚や収納、飾りなどを取り付けたくなる場所やスペースはないか?」などの確認や検討、相談が必要となります。

じゃあ、「全部の壁に入れてもらえればいいのでは?」と言われる方がいらっしゃると思います。(このブログを書きながら、そんな声が聞こえてきます。笑)

昨今の建築材料の価格高騰の中、全箇所に下地を入れられる財力がある方は、それでも良いかもしれません。

でも、私もそうですが、そんな余裕はどこにもありません!!なので、無駄に下地を入れることはできません!!

では、どうすればよいか?一番は、建築中の工務店さんにご相談されるのが良いと思います。しかしながら、下地を入れる作業は、意外と手間がかかる作業(取り付けるものの重さや位置の検討、必要数量の拾いだし、現場での位置出し等々)のため、工事を渋られたり、見積り費用を高く出してお客さんが断るように仕向けたり、工務店から断られる場合もあるかもしれません。

実際、私も家を建てた際に、ハウスメーカーさんに相談しましたが、少し嫌な顔をされ、「少しだけならいいですよ。」といった感じでした。ただ、私の場合は一級施工管理技士であり、現役の現場監督なので、「何とでもなるわ。笑」と思って、あまり無茶は言いませんでした。

しかし、皆さんはそうはいかないですよね。そのため、「十分に知識を付けてから建築する」「相談しやすい(要望が通りやすい)工務店やハウスメーカー(担当営業さん)を探す」必要が出てくると思います。

下地だけに関わらず、「一生に一度になるだろう大きな買い物」のため、「十分に知識を付け、工務店やハウスメーカーさんに言われるがままになることが無いように備えておくこと」や「家族と十二分に相談・話合いを行い、建てる時だけではなく、建てた後の人生設計を想像すること」が非常に大切です。

とはいっても、「全ての人が知識を付ける方法を持っており、相談相手がいる。」というわけではないと思います。そんな方々に、おすすめのイベントがあります。

弊社では、週に2回、建築に関する相談会をオンラインで開催しております。そこでは、「建築に関するお役立ち情報の発信」や「一級建築士や一級施工管理技士(現場監督)による相談タイム」があります。

お困りのことがありましたら、ご参加いただければと思います。初めての方や、相談会などが苦手な方は、顔を出さず、聞いていただくだけでも構いません。お悩み解決の手段として、ご利用いただければと思います。

ご興味がある方は、下記のQRコードよりお申込みいただければと思います。

ご成約特典にはなりますが、下地の取付サービスがある回もありますので、このブログの知識とサービスを活かしていただければと思います。

建築はいろんなことを考えなければならないので、小さなお悩みでもご相談いただければと思います。

このブログのように、少々長くなりますが、丁寧にご説明させていただきます。

以上、お読みいただきありがとうございました。また次回も、お読みいただけると幸いです。

「こんな話をしてほしい。」などのご要望もございましたら、インスタのDM等でご連絡いただければと思います。お話しできることであれば、いずれブログにさせていただきます。笑

ちなみに、「もう建築してしまって、下地が入っているかわからない!!」というかたは、私のインスタで紹介している工具を使ってみてください。使用方法を説明しているものもありますので、ご参考になると思います。

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では、また次の機会に!!